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朝起きてみたら、窓ガラスにびっしょり水滴がついていた・・・寒い季節にこんな経験はありませんか。これを結露といいます。
結露のもとは空気中に含まれている水蒸気です。空気が含むことのできる水蒸気の量は、温度が高ければ多くなります。水蒸気を多く含んだ暖かい空気が、冷やされて水蒸気を抱えきれなくなったとき、水滴となって冷たいガラス面や壁に付着します。これが結露です。
結露をそのままにしておくと、壁を汚したり、しみ込んで建物を傷める原因になります。
また、結露の湿気がカビをよび、カビを栄養源とするダニをよび、さらに住む人の健康にも悪影響を及ぼします。
結露は温度と温度との関係で起きますから、室内の意外なところにもできます。温度の低い、たとえば次のようなところです。
北側の壁に家具をぴったりつけて置くと、空気の流れが悪くなり、壁の表面温度が低くなって結露します。壁だけでなく家具の裏側につくこともあります。
ものが奥までぎっしり詰まっていると、やはり空気が流れなくなり、押し入れの奥の壁の表面温度が下がって結露します。押し入れなど、ひどくなると布団を濡らすこともあります。
冷たい水が入っている水洗タンクや給水管は、表面温度が低いため、結露しやすくなります。逆に水蒸気がたくさん発生する浴室でも、暖房して浴室内の温度を上げれば、結露の発生は少なくなります。
結露を防ぐには、
3は、家の中でも、暖かい空気が温度の低い冷たい壁などにふれると結露してしまいますから、室温と壁や窓ガラスの表面の温度差を小さくするということです。結露は暮らし方を工夫すれば、ある程度は防ぐことができます。以下の「結露防止のポイント」を参考にしてください。
朝、窓ガラスに水滴がついていたら、必ずふき取っておきましょう。水滴をふき取る便利な道具もあります。ふき取らなくても水滴は気温の上昇とともに昼前には消えてしまいますが、これは水分が室内の空気中にもどっているだけ。その水蒸気は、気温が下がれば再び結露をくり返します。 |
洗濯物からは、たくさんの水蒸気が空気中に発散されます。乾燥時500gのバスタオルを、脱水して干しても、400gの水が出ます。冬場は、なるべく室内で干すのはひかえましょう。やむを得ず干す場合は、一部屋に集め、よく換気しながら干すこと。 |
室内の観葉植物の水やりは最小限に、できれば外に出してやりましょう。受け皿にたまった水は水蒸気になりますから、捨てるようにします。また、植物を置くときは換気をよくして、あまりたくさんの植物を置かないようにしましょう。 |
暖房器具には、ストーブやファンヒーターのように室内に燃焼排ガスを出す開放型と、室外に出すFF式の非開放型があります。開放型は水蒸気を発生します(灯油を1リットル燃焼するとほぼ同量の水蒸気を出す)。暖房はFF式か、エアコン、床暖房などがおすすめです。 |
湯気や、ガスの燃焼によって出る水蒸気を追い出しましょう。換気扇を回すときは、窓を1ヵ所開けると空気の流れができ、排気しやすくなります。入浴中、入浴後は、1〜2時間は浴室換気扇を回しましょう。 |
やかんや鍋を長く火にかけておくと、空気中に水蒸気が充満してしまいます。沸騰したらすぐに火を止めましょう。鍋物のときは換気扇を回すのを忘れないように。 |
就寝前の室内は、夕食などによる水蒸気で湿度が高くなっています。寝る前は5分位、窓を2ヵ所以上開けるか、換気扇を回して湿気を外に出しておくと効果的です。 |
家具と壁の間は空気がよどみがちです。とくに北側の部屋、閉めきりがちな部屋は要注意。家具と壁の間は4〜5センチ離しておくと空気も通ります。床からも、すのこなどで2センチ程度上げておくとよいでしょう。 |
木炭は置いておくだけで空気中の水分量を調節してくれます。湿りがちな収納の内部に置いておくだけで、湿気もにおいも取ってくれます。大いに活用したい天然の除湿剤です。 |
結露を防ぐ毎日の暮らし方とともに、結露防止のための設備を備えるとさらに効果的です。
おすすめしたい設備のいくつかをご紹介します。
サッシやガラスを二重にすると、2枚のガラスの間に空気の層ができるので断熱性が高くなり、急激に室温が低下することはありません。また、室内側のガラスが外気温で極端に冷やされることがなく、結露も少なくなります。
室内の空気を屋外に放出するだけでなく、同時に外の新鮮な空気も取り入れる換気扇。熱交換機が内蔵され、冷暖房時も室温を変えることなく換気できます。空気清浄機能も付いています。
浴室に設置するもので、浴室のすみずみまで暖める暖房機能と、浴室の湿気を取る乾燥機能を併せ持つ設備。乾燥室になるので、雨の日や夜間でも洗濯物を乾かせますし、浴室の結露は防げます。
以上の設備はリフォームで取り付けることができます。
詳しくはセキスイファミエスへご相談ください。