バルコニーoutdoor facilities
バルコニーの劣化は、
安全性にも大きく関わります。
バルコニーは外壁や屋根と同じように建物の一部として、お住まいの価値を守る役割があります。適切な時期にお手入れを行うことで安心してお使いいただけます。
バルコニーの仕様によりメンテナンスが異なります。
01 シート防水バルコニー メンテナンス推奨時期 約15年 ※メンテナンス推奨時期はあくまでも目安です。立地条件や使用頻度及びお手入れ状況により、メンテナンス時期は異なる場合があります。
概要・採用されている素材
床部分は、防水のため仕上げ材の下にDNシート(塩ビシート)を使用。樋まわりなどの複雑な部分にはDN鋼板(塩ビ鋼板)を用いています。
劣化の症状について
床面にはDNシート、樋まわりなどには塩ビ鋼板を使用。紫外線などの影響で、シートが硬化すると床材が引っ張られて浮き上がる「たわみ」が生じ、放置するとひび割れや亀裂が進行し、雨漏れにつながることもあります。

DNシートのたわみ

DNシートのひび割れ

DNシートの亀裂
メンテナンス工事/推奨時期
メンテナンスは、既存の防水層である「DNシート」の上から新しいシートを重ねるカバー工法で対応。撤去不要で工事の負担が少なく、接合部は耐候性や防水性において、セキスイ独自の厳しい試験をクリアした溶着処理により一体化され、高い防水性能を発揮します。メンテナンスの時期は、15年ごとの工事をおすすめしています。
※ご建築時期・商品タイプ等により仕様が異なる場合があります。詳しくはファミエスの担当者までご相談ください。
施工工程
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既存床仕上げ材撤去
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DNシート清掃
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立ち上がり、溝鋼板取り付け
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DNシート敷設
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完成※
- 床仕上げ材は別途工事となります。
「セキスイ純正メンテナンス」以外の
場合の注意点
防水処理や排水設計の不備から漏水につながる恐れがあります。とくに壁下シートを適切に納めなかったり、排水口を排水能力に満たないサイズにしてしまうなど、排水能力が足りず漏水が発生する可能性があるため、注意が必要です。
02 塩ビ鋼板バルコニー メンテナンス推奨時期 約10年/30年 ※メンテナンス推奨時期はあくまでも目安です。立地条件や使用頻度及びお手入れ状況により、メンテナンス時期は異なる場合があります。
概要・採用されている素材
床面は、仕上げ材の下に「塩ビ鋼板」という床板があり、その下に勾配屋根の2次防水として使われているのと同じ「ルーフィング」を使用し、防水しています。
劣化の症状について
表面の塩ビ鋼板は紫外線などの影響で鋼板にコーティングされている塩化ビニルが劣化し、進行すると鋼板に錆や穴が生じ雨漏れに繋がる恐れがあります。下のルーフィングも熱や湿度で劣化し、ビス廻りや床材の継ぎ目に隙間ができると漏水につながる可能性があります。

塩化ビニルの劣化

防水シート(アスファルトルーフィング)の劣化
メンテナンス工事/推奨時期
メンテナンスは、30年目までは10年ごとの塗装で塩ビ鋼板の劣化を防ぐのがおすすめです。ルーフィングは目視できませんが、劣化試験により約30年で耐久性が低下することが確認されており、30年目には高耐久なステンレス鋼板への交換を推奨しています※。ステンレス鋼板は再塗装や交換が不要で、高い耐久性を実現します。
- ご建築時期・商品タイプ等により仕様が異なる場合があります。詳しくはファミエスの担当者までご相談ください。
施工工程
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既設の床仕上げ材を撤去
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既設の塩ビ鋼板床と防水シートを撤去
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既設の床下地材を撤去し、新しい床下地材を取り付け
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高耐久の防水シート(ポリエチレンルーフィング)を敷設
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高耐久のステンレス鋼板床を取り付け
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床板の継ぎ目に目地カバーを取り付け
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新しい床仕上げ材を敷設
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樋もステンレス製に交換
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枯葉等の侵入を抑制するため仕上げに化粧ネットを敷設
- 部材搬入のため、簡易足場が必要となります。(バルコニー単独工事の場合。塗装工事などと同時施工の場合は足場を兼用できます。)
「セキスイ純正メンテナンス」以外の
場合の注意点
バルコニーはハイム専用設計のため、他社では防水の重要箇所や収まりを誤る可能性があります。下地不良による不陸や床鳴りが発生するケースもあるため、注意が必要です。
03折版上バルコニー
概要・採用されている素材
このタイプはバルコニーの下部が屋根と同じ構造になっているため、バルコニーそのものに防水機能はありません。フレームはペンタイトやアルミ※、床材はPVCの素材を使用しています。
ペンタイト:溶融亜鉛メッキ鋼板 アルミ:アルミニウム PVC:ポリ塩化ビニル
- 築年次により異なります。
劣化の症状について
紫外線や高温多湿など外部の影響により、床材には焼けや変色、ひび割れなどの症状が発生します。特に床のひび割れは、踏み抜きによる事故の恐れがあるため、早めのメンテナンスがおすすめです。

床材の変色(焼け)

床材の劣化(割れ)
メンテナンス工事/推奨時期
このタイプは屋根上設置のため、防水は屋根側を確認します。フレームの錆や塗装劣化は補修や再塗装で対応可能です。床材に劣化があれば交換をおすすめします。
※ご建築時期・商品タイプ等により仕様が異なる場合があります。詳しくはファミエスの担当者までご相談ください。
バルコニーの交換も可能です
防水の役割とバルコニーの機能が独立しているので、既存のバルコニーを交換することも可能です。さらに、下屋の上に新たにバルコニーを設けることもできます。手すり部分のデザインはパネルと格子の組み合わせから選べます。

Before

After
バルコニー(手摺仕様)
コーナー格子タイプ

全格子タイプ

パネル部分カラー(外側)
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サロー色
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グレージュ色
- ボルトレス折版屋根の場合のみ交換・新設ができます。
- ボルト折版の場合は、ボトルレス折版交換後に、バルコニーを設置できます。
- 二重折版屋根、トップライト付き屋根には取り付けられません。
パネル・格子組み合わせバリエーション
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全壁タイプ
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コーナーパネルタイプ
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コーナー格子タイプ
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全格子タイプ
粗目横格子タイプ
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ステンカラー
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オーセンティックブラウン
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ブラック
縦格子タイプ
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ステンカラー
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ブロンズ
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ブラック
- 詳細の仕様は若干異なる場合があります。実際の色調は、実物サンプルなどでご確認ください。
- 一部住宅タイプで適用できない場合があります。
「セキスイ純正メンテナンス」以外の
場合の注意点
専用の嵌合金物ではなく、折版に穴をあけて新しいバルコニーを固定し漏水に繋がってしまうケースや、固定が甘く風荷重に対する強度が確保出来ず、破損等に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
共通仕様バルコニー化粧材「クレガーレ」
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ヴェルクラッセ
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スムーズ タイル
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モノタイル
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テラタイル
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リンクトーン
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プラスチック
- 詳細の仕様は若干異なる場合があります。実際の色調は、実物サンプルなどでご確認ください。