国が推進する
既存住宅の高気密・省エネ化
日本の住まい
夏をもって旨とすべし
日本の住宅は、
「夏をもって旨とすべし」と言われているように
夏の高温多湿な気候をしのぐために、
風通しを優先する家づくりをする必要がありました。
それは、クーラーのない時代であったから、選択せざるを得なかった家づくりですが、現代においては、この背景があってのことか、他の国とくらべて省エネ性能・断熱性能の改善が遅れることになっています。住宅の性能が不足していることは、エネルギー消費増につながるだけでなく、さまざまな悪影響があります。
実際に、現状の住宅ストックにおいて、「高断熱」に該当する住宅は、わずか1割にとどまっています。
2050年カーボンニュートラルに
向けた取組
(住生活基本法・住生活基本計画)
「住生活基本法」にもとづく令和3年の住生活基本計画では、具体的な目標数値として、「住宅ストックのエネルギー消費量の削減率(2013年比)」を2030年までに18%とする成果指標が掲げられ、実現に向けたさまざまな補助金にも注目が集まっています。2050年カーボンニュートラルの実現目標にむかって「ZEH」の普及拡大が国の大きな後押しのもと推進されています。