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工事のご負担を抑えつつ快適な暮らしへ。
セキスイだからこそたどり着いた
こだわりの断熱リフォーム

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省エネ・断熱といった住宅性能において進化を続けてきたセキスイハイムの新築住宅。既存住宅に対するリフォームでも、新築に近づくような優れた断熱性能を実現すべく、セキスイでは様々な技術開発に取り組んできました。セキスイハイムの建物や性能を詳細に把握しているから可能になる、セキスイの断熱リフォーム。技術者の間に共有されているのは「新築のセキスイハイムの性能に、リフォームで追いつく」という確かな想いです。

断熱リフォームで

向上する住まいの性能

「鉄骨住宅は寒い」という一般的なイメージを覆すべく、セキスイでは暖かな住まいを実現する新築住宅の開発を続けてきました。

2000年代初頭に、床下への冷気の侵入を抑制する『基礎断熱』の技術を確立。2005年には、床下に設置した蓄熱暖房機からの“じんわりした熱”がフロア全体にゆっくりと伝わる『ウォームファクトリー』を発売。2006年からは『あったかハイム』の性能ブランドで、暖かな快適空間で過ごせる新築住宅を展開しています。

このようにセキスイハイムの新築住宅では、快適仕様・設備の導入とともに断熱性能を向上させてきました。もちろんリフォームの分野でも「快適な暮らしを既存住宅にお住いのオーナー様にも届ける」という想いのもと、断熱性能を向上させる技術を追及しています。

セキスイのリフォームでは、新築のセキスイハイムの構造や性能を開発してきたノウハウを活用し、快適で過ごしやすさにも配慮した住まいへの改修メニューをご提供しています。

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断熱性能の向上とは、つまり住まいの内・外の熱の出入りを減らすということです。

室内の熱の多くは、窓などの開口部から流出することがよく知られていますが、実は外壁や床などからも少しずつ逃げています。

そこでセキスイの断熱リフォームでは開口部への対応のみならず、床・壁・屋根の部位についても、性能の良い断熱材を追加するなど、住まい全体の断熱性能を確保するためのリフォームメニューをご用意しています。

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※建物の仕様により数値は異なります。
出典(一社)日本建材・住宅設備産業協会HP「省エネ建材で、快適な家、健康的な家」より

断熱リフォームで

新築ZEHレベルの快適性を実現

とはいえ、断熱リフォームに着手した当初は開口部のメニューが中心で、「建物全体の断熱性能を向上させる」というところには至っていませんでしたが、その後2016年に壁や屋根の断熱メニューを加え、より幅広い視点から住まいの断熱を図る手段の強化がスタートしました。

さらには、新築のセキスイハイムの多くが「ZEH基準※1」をクリアしていることや、国内の新築住宅に今後ZEH基準が望まれるといった社会情勢を踏まえて、既存住宅のリフォームでもそれを実現しようと、新たな断熱リフォームメニューの開発にも着手。その結果誕生したのが、2023年10月から提供を始めた断熱リフォーム『あったかハイムTR』です。

暖かで快適な暮らしと、光熱費を削減するお得な暮らしの両立を可能とする『あったかハイムTR』は、開口部、屋根、床、外壁への断熱メニューを組み合わせることにより、 「ZEH基準※1」相当の住宅性能を実現※2します。

たとえば各部屋のエアコンを22℃で定常運転した場合、洗面所やホールを含めた非居室との温度差を5℃以内に抑制。ヒートショックリスクの軽減が期待できる17°C以上に保つことが可能というシミュレーション結果が得られています。

※1 ZEHとはNet Zero Energy Houseの略で、年間の一次エネルギー消費量と再生可能エネルギーの発電量がほぼ等しい、つまり年間の一次エネルギー収支ゼロを目指す住まいのこと。

※2 実現にはZEH基準の断熱性能に加え、省エネ・創エネ設備の導入が必要です。また、住宅の一部を施工する場合は、当該施工範囲に限り同等の断熱性能を有しますが、住宅全体ではZEH基準に適合しません。

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【シミュレーション条件】建物:セキスイハイム(鉄骨系)フラット屋根タイプのモデルプラン 床面積:約126m²(1階:約68m²、2階:約58m²)、断熱性能:リフォーム前UA値1.31、リフォーム後UA値0.55 気象データ:東京2月代表日(午前5時気温2.9°C) 空調条件:LDK、和室、主寝室、洋室(1)、洋室(2)5ヶ所のエアコンを温度設定22°Cで定常運転 

※上記温度差等の数値はシミュレーションに基づくものであり、実際の生活環境等の条件により変わります。条件によっては数値を下回る場合があります。

断熱材を過剰に入れたり、効果が無い場所に入れたりなどという無駄のない効果的な断熱性を実現するには、屋根・壁・床に使われている建材のサイズ、断熱材の種類や厚み、石膏ボードや外壁材の厚みなど、外皮※3に接する箇所に使用されている既存部材の情報を詳細に知っておく必要があります。把握しているからこそリフォームで適正な場所に、適正な量の断熱材を入れることができるのです。

またセキスイの厳しい視点からの性能評価は、シミュレーションプログラムにより検証されるものに加え、実物を使った評価も行っています。例えば人工気象室を使った体感評価では、青森県の冬季の気象を再現し、断熱性能を検証しています。

※3 外皮とは建物の外気に接する部分。すなわち建物の外壁、屋根、外気に接する床、窓などを指します。

[人工気象室の写真]

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※上記写真は断熱リフォーム体感評価時のものとは異なります。

独自工法で特許を取得

進・快適サッシ開発ストーリー

「新築のセキスイハイムの性能に、リフォームで近づけたい」という技術者の想い。それを、なるべくお客様の負担がかからない省施工で実現するために、セキスイでは様々なアイデアを形にしてきました。

その一例が、『進・快適サッシ』です。

一般的に窓の断熱リフォームには、「ガラス交換」「内窓取付」「カバー工法」「サッシ交換」といった方法があります。

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ガラス交換では単板ガラスからペアガラスに交換することで、簡易的に断熱性を高めることができますが、サッシ枠は既存のままのため性能向上は限定的です。

内窓取付では、既存窓と新たに取り付ける内窓の空気層が断熱性を高めるというメリットがあります。しかし窓を開け閉めする際には、内窓と外窓の2つの窓を両方開けるというステップが必要となります。

カバー工法は、既存のサッシ枠の上から新たなサッシを取り付けることで窓全体の断熱性を高めることができます。ただ窓をひとまわり小さくせざるを得ないことから、採光性の面がやや犠牲になってしまいます。

その点、サッシ交換は、新築同様のサッシに取り替えるため、優れた断熱性能を得られるのはもちろん、操作性やデザイン性においても優れています。反面、古いサッシを撤去する際には外壁を剥がすという大掛かりな作業が必要となることから、施工性に関しては課題の残る工法となっていました。

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    ※大手サッシメーカーの仕様に採用されていることを指します。

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またセキスイハイムのサッシの場合は、一般的な在来工法の住宅とは異なり、壁内にある鉄フレームに内側からリベットで強固に固定されています。そのリベットがどこに、どのように固定されているのか、外見からは判断することができないため、セキスイ以外のリフォーム業者はサッシの撤去が非常に困難です。

仮に固定方法が分かっていても、内壁を壊す必要があり、その後の修復作業も含めて大掛かりな工事が発生するため、住まわれているお客様に生活面と施工費用の大きな負担が掛かってしまいます。セキスイのリフォーム技術者たちは「お客様の負担を少しでも減らしたい」その一心で、内壁を壊すことなく、簡易に施工する方法が生み出せないかと知恵を絞りました。

内壁を壊さずにサッシを撤去するには、家の外側からリベットの真上にピンポイントで作業用の穴をあけて、リベットを破壊する作業をするほかなく、それにはまずリベット位置の正確な把握が不可欠となります。そのためにセキスイでは、データベースに蓄積された新築当時のサッシの設計図書を活用。年代や商品ごとに異なるリベット位置を明確化させました。

[新築当時のサッシ設計図書の例(下図は1988年当時の設計図書)]

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ただし、実際にリベットを破壊するという手法については苦労が伴いました。リベットは非常に強固な特殊鋼でできており、エンドミルやロータリーバーと呼ばれる切削工具で数種類試みるも、リベットはビクともせず工具の方が削れるという状況でした。その後メーカーや社内有識者と協議し、数多くのトライ&エラーを積み重ねて技術者たちが辿り着いたのは、指定のドリルでリベットの中心に少しずつ傷をつけて、数分間削り続けるという方法でした。

「頑強なリベットを外すという作業があまりに難しく、諦めかけたこともあった」と、当時の技術者たちは振り返りますが、できると信じてやり続ける努力とチャレンジ精神があったからこそ、この施工方法が生み出されたのです。

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サッシの設計図書からリベットの位置を把握し、独自の手法でリベットを除去できるようになったことで、壁のみならずクロスまでも貼り替えることなく、高断熱サッシに交換することを可能にする、セキスイオリジナルの工法が確立されたのです。

この工法は2022年に特許を取得。断熱性、デザイン性、操作性に優れた『進・快適サッシ』のリフォームに活用されています。

こうして『あったかハイムTR』でも採用された『進・快適サッシ』は、優れた施工性の他にも、断熱性能の向上にも寄与しています。

(1)オール樹脂サッシ同等の断熱性能

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(2)実証実験による建物全体での性能評価

サッシ単体の性能評価はサッシメーカーで実施しておりますが、サッシが建物に設置された状態でも安全を確保できるかの確認も欠かすことができません。セキスイではセキスイハイムの建物仕様にサッシを取り付け、耐震実験、耐風実験、防水実験など行い基準をクリアすることを確認しています。

また、いずれの実験も当社で設定できる最も厳しい条件で行っていることも重要な点です。例えば、耐震実験、耐風実験では、サッシ枠に掛かる衝撃が最も不利な仕様と固定ビス1本に掛かる負担過重が最も不利な仕様の2パターンで実施。防水実験は、年代や商品ごとに異なる窓の納まりから防水上最も不利な仕様を選定して実施しています。このように、考えられる最も不利な条件においても建物全体での安全性を確保したリフォーム方法であることを、厳しい視点から確認しているのです。

     [耐震実験中の様子]

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     [例. 耐震実験、耐風実験での不利条件]

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身体にやさしく快適な暮らしを提供する新築のセキスイハイムの性能を、リフォームでも実現する。その想いに加え、お客様の負担をできる限り軽減する施工方法の確立、実証実験を通じたリフォーム後の住宅の安全性の確保、といったこだわりを持ち続けるセキスイの断熱リフォーム。お客様へ提供する新たな価値を追い求め、これからも進化を続けていきます。

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